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市民向け介護講座

私にとっての「マインドフルネス」 ≒ 「釣り」!?

 皆さんは「脳疲労」を自覚することはありませんか?

 「脳疲労」とは、視覚や聴覚を経由して大量に入ってきた情報を脳が処理しきれず、集中力が続かなかったり、仕事中にミスが生じやすくなった状態を示すそうで、現代社会では、情報過多や多種多様なストレスによって「脳疲労」を起こしやすい傾向にあるそうです。

 私自身、仕事や日常生活でパソコンやスマートフォンなどを使い、知りたい情報を簡単に得ることができるなど、さまざまな文明の利器の恩恵を受けていますが、一方で、望むと望まざるとにかかわらず、ときどき自分の処理能力を超える情報量に触れ、何が必要で何を選ぶべきか、結論を出せずに疲れ果て、集中力が途切れてしまうことが時々あります。

 先日(2024年8月8日)、市民向け介護講座「マインドフルネス~心のセルフケア~(平野かほり講師)」でマインドフルネスに関する講義を拝聴しました。

 マインドフルネスとは、瞑想などで意図的に「今」・「ここ」に意識を集中して雑念を手放し、自己認識力を高めた状態のことを指すそうで、脳科学分野の研究で、脳疲労の軽減や感情のコントロールに効果があると報告されているそうです。私も講座に参加して、マインドフルネスに至るための瞑想を軽く体験しましたが、終わった後は頭の中がなんだかスッキリして、不思議と心身ともに軽くなる感覚を体感しました。

 講座を受けている途中、私はふと、“釣りをしている時の感覚とどこか似ているなぁ” と感じました。

 私は普段、“何となく疲れたなぁ”と感じるときは、仕事が休みのときになるべく釣りに行くことにしています。釣りに行くときはだいたい、まだ暗い時間帯に家を出て、夜明けの時間帯を目指します。

日の出前の海の写真です

 上の写真は、釣り人が言うところの「朝マズメ」の時間帯、古来より言われる「暁(あかつき)」から「東雲(しののめ)」にかけての時間帯かと思いますが、このわずかな時間帯に現れる幻想的な光景と、波や風の自然の音、この状況に身を置くと、それだけで私の脳疲労は半分くらい解消される気がします。私が大好きな瞬間です。

 魚もこの時間帯が好きなのか、活性が上がって行動的になり、釣れる時間帯と言われています。

 実際の釣りですが、私は周りに人がいない砂浜で、1人投げ釣りをするのが好きで、なんとなく魚がいそうと思われる沖合のポイントに向けて釣竿を振り、ルアー(疑似餌)や餌を付けた仕掛けを遠投します。遠投した後は、リールを巻いてルアーや仕掛けを回収します。

 このときの私は、目の前に広がる景色を見るとはなしにぼんやり眺め、意識は手元の釣り糸を通して伝わる感覚に全集中。遠投しては回収、回収しては遠投、これを何度も繰り返します。この作業、傍から見ると大変そうに見えるかもしれませんが、当人は意外とそうでもなく、無心に近い心境で手元に集中し、淡々と同じことを繰り返しているだけ、雑念も消えてリラックスした状態です・・・。これは瞑想などで意図的に「今」・「ここ」に意識を集中するマインドフルネスに至る作業と同じといえるのではないでしょうか!?

 そして、不意に、釣糸を通じて魚の生体反応を感じたときは、条件反射的に釣竿を引き、魚を釣り上げるモードに一転。ここからはドキドキワクワク、童心に帰る心境です。マインドフルネスからは外れますが、このドキドキワクワクも大好きな感覚で、「脳疲労」を完全に忘れるひと時です。

この日はチヌが釣れました

 釣り上げた魚ですが、私は基本的に有難く持ち帰り、自ら捌いて調理し、美味しくいただくことにしています。自ら捌いて調理するため、食事をいただくときは普段より「食す」ことに意識を集中し、有難い感じを覚えます。自分で調理した魚を味わっていただく時も、好きな瞬間です。

 以上が、私のストレス解消法、もとい、「脳疲労」を解消するための自己流マインドフルネスです。皆さんはどんなストレス解消法をお持ちですか?もしかすると、そのストレス解消法は、マインドフルネスに至る作業と通じているのかも!?

 最後に、先ほどご紹介した、市民向け介護講座「マインドフルネス~心のセルフケア~(平野かほり講師)」についてですが、同じ講座が、次回2025年1月24日に開催予定です(申込みは2024年12月1日に開始予定です)。

 マインドフルネスに興味がある方、まだ体感したことが無い方は、ぜひお申込みください。お待ちしております。